(昨日の話ですが)フィットネスクラブのロビーで新聞を読んでいたら、隣のテーブルで年配の女性数人がおにぎりや漬物やおかずを出して食べ始めた。何となく私もご相伴にあずかることになり(笑)、タッパーに入った白菜の漬物などをいただいていたのだが、そこで「沖縄のオバァのこだわり」とでもいったことを目の当たりにすることになった。


本土資本の店が幅をきかせるようになって、以前ほどではないものの、沖縄の小売店では今も日用雑貨や食品にアメリカ製をはじめとして輸入品が多い。洗剤類、アルミホイルやスポンジたわし(「スカッチ」と呼ぶ)などの台所雑貨、インスタントコーヒーにスープ缶詰にハーシーのチョコレートなどの食品類、などなど。
復帰前ならなおさら外国製品が売り場で大きな面積を占めていただろうし、その頃から主婦だったろう年配の女性達がそうした輸入品を多く使って、親しみや信頼を寄せているだろうことも分かる。


漬物やおかずの入ったタッパーを手にとって愛でながら、彼女らはあれこれと話をする。タッパーのフタ部分には" Tupperware "の文字。
彼女らの話を聞いているうちに、彼女らにとってはフタに "Tupperware" と記されている商品だけが“ザ・タッパーウェア”であって、それ以外の“タッパー”は全てニセモノであるとさえ考えられている、ということがわかった。
「サ○エー(スーパーの名前)で売ってるやつなんかは漏れるさーねー」などと誰かが言い、他の皆がうんうんと頷く。
今ではあまりしないけど、昔は結婚のお祝いにはTupperwareのセットを贈ったものよ、とも言われた。


なるほどねぇ。