ハリアー@普天間

今のようにシネコンが主流でなかった頃の映画館は、よほどの大作・話題作でもなければ、まず入替はなかった。今の映画面白かったからもう一回見よう、と思えばそのまま座っていればよかった。ただ私の以前の生活圏だった名古屋では「新作でも2本立て」が多かったので、アラン・パーカー監督の「ザ・コミットメンツ」を2回見る間にブルース・ウィリス主演の「ラスト・ボーイスカウト」というしょーもない映画(失礼)を見なくてはいけなかったりしたけれど。
会社に行くのが嫌で名古屋まで来てから電話をしてズル休みをし、映画館で一日中レイモンド・ブリッグスのアニメ「スノーマン」と「風が吹くとき」を繰り返し繰り返し見ていたこともあった。
フェリーニの「ジンジャーとフレッド」と同時上映だった「リヴァプールから手紙」(原題"Letter to Brezhnev")は妙な映画だった。
1980年代半ば、不景気のどん底リヴァプールで仕事も夢もない毎日を過ごす主人公。ある日ソ連海軍の船が寄港、主人公は水兵と恋に落ちるが船は翌日出港…。
「彼に会わせてください!」直訴の手紙を読んだブレジネフ書記長は心動かされ、彼女にはモスクワ行きの航空券が届けられる。そして彼女は鉄のカーテンを破って寒い国へと旅立つ…。
…どうですか?可笑しな映画でしょ?でも何だか登場人物がみんな一生懸命で可愛らしくて。ちょっと変だけど愛すべき小品だと思っています。


時は流れ、映画館といえばシネコンばかり。完全入替制。二度三度と見たい映画はその都度料金を払わなければならない。それでも6回見に行った映画は:



上映最終日の今日、最終上映を見た。それまではいつも平日に見に行っていたので場内はガラガラだったが、さすがにこの回は親子連れが続々と来場、7割ほどの入りだった。でも子供たちは皆わりと静かに見ていた。もっと騒いでくれてよかったのに。
ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟」という映画のタイトルが画面に大映しになったとき(燃えるんだここが!)隣の親子連れの子供が「ウルトラ兄弟ってなに〜?」とお母さんに聞いていたので、私が手取り足取り小一時間教えてあげたかった。
映画館の大画面で見られるのはこれが最後、来年1月末のDVD発売までは何も見られない!何も見落とすまいと舐めるように画面を見てましたよ(笑)。これまではあまり興味がなかったけど、この映画を家で見ることを考えたら、大画面テレビが欲しくなりました。


映画の感想については、多くの人達がいろんなところで書いているとおりなので、ここでまたあれこれと書くことはしませんが、とにかく「ずっとウルトラマンが好きで本当によかった!」の一言に尽きます。
ウルトラセブン」というタイトルのついたトンデモVシネマ(見てないがw)を売った円谷に落胆させられたこともあって、最近は以前ほど熱心なウルトラファンではなくなっていた。当初沖縄では放送がなかった「メビウス」を含めたここ数年のシリーズにも興味がなく、全く見ていなかった。そんな私が一気にかつてのようなウルトラファンに引き戻されました。


…やっぱり映画の感想を書きたくなってきた。また改めて簡潔にまとめます。