南へ行こう 船に乗って
南へ行こう 見知らぬ島を訪ねて
スーツケースに忘却を詰めて

こんな街には長くはいられない
裏町の小さな酒場
悲しみという名の猫
いつも歌っていた heartbreakのbluesと
くたびれた終電車

もうたくさん さらば大都会よ
僕は旅に出かけることにしたんだ
なぜって聞かれたら 答えは簡単
海がとっても青いから
海がとっても青いから



家はいらない
靴もいらない
カネもいらない
終電車に乗り遅れることもないんだ

裸足でこんにちは
悲しみはさよなら
ここは南の島
誰でも鳥のように 自由なんだ
海 土地 空気 風 小屋 入道雲
眩しさ 緑 ジャングル 愛…



雪国・青森で若い日を過ごした寺山修司。青森の海沿いの寒々とした町で過ごしたことのある私にも、氏のこの“南の島”への明快・軽快な想いはよくわかります、なんて偉そうに言ってみたりして。
実際に南の島に住んでいると、こんなに気楽なことばかりでもないのも知ってます。


急遽来週、4年ぶりに沖縄に戻ることになりました。この歌の主人公と違って私は大都会への未練たらたらです。
それにしても、1年足らずの間に二度も引越しの話題になるとはねぇ…。