ロータスに乗られるのか?

近所に紀ノ国屋系?の、比較的高級な商品・輸入食品を主に扱うスーパーがある。いつも行っている西○とは客層も違って、見た目もお話しをした感じも何となく上品な感じの方が多い。高級食材をあれこれと淡々とカゴに入れて歩く人たちに紛れて私は、消費期限切れ間際の見切り品が積まれたコーナーで逡巡していたり、たまに覚悟を決めて輸入品のチーズを少しばかり買ったりしている。
さて、朝10時。開店と同時に店内のパン屋へと急ぐ。前日まで1個130円とか150円とかで売られていたパン(時々1/8カットのアップルパイもあり)が2個袋に入って100円で売られるから。すでに3、4人が袋入りのパンを物色してはカゴに入れ始めている。そのうちの一人、初老のおばちゃんのカゴにはすでに5〜6個の100円パンの袋が。にもかかわらずおばちゃんはまだパンの袋を手に取って中身を確認してはワゴンに戻したり、考え込んだりしている。それ以上買うつもりなのか!
私が思わず「おばちゃん買い過ぎだよ〜w」と言うと、おばちゃんは我に返り、「ああそうだよねぇ、買い過ぎだよねぇ、制限とかないもんだから…」と、しかしまだ夢から醒めないといった様子で呟いた。
私は「そんなに買ったら私や他の人の分がないでしょ」というつもりで言ったのだけれど、私の意図したように伝わったのかどうかは、わからない。