今日の新聞に石津謙介氏を悼む記事が掲載されていた。書いたのは石津氏を信奉する人物らしく、氏の日本のファッション界における功績や人柄を称えることに終始しているのだが、しかし5月25日の日記に私が書いたようなことはあくまで氏の悪い一面でしかないこと、功績もまた多大であることを認めざるを得なくなった。何だか大げさだが。

私をそうさせたのは、この一文である:

…繊維メーカーが夏場に合繊が売れないと困っていたという。それを聞いた石津さんが、「それじゃ、半袖のワイシャツを作ればいいじゃないか」。これが爆発的なヒットとなり、今ではごく一般の商品になってしまったのだ。…

氏は半袖ワイシャツの生みの親だったのだ。これが感謝しないでいられるか。私は長袖ワイシャツのアイロン掛けが死ぬほど嫌いで、袖口に何本も入ったタック部分にアイロンを掛ける段ともなると殺意さえ覚える(誰/何に?)始末。だから半袖ワイシャツが好きなのだ、少なくとも長袖よりは。


自分の寡聞を棚に上げて偉そうなことを言うもんじゃありませんね。ね?