新聞で見た、今週末公開の映画のタイトル:


「敬愛なるベートーヴェン」


「敬愛なる」という言葉は初めて目にした。「親愛なる」でも「敬愛する」でもない。
「敬愛なる」は辞書に載っているのか?
手元の広辞苑を見る。


けい-あい【敬愛】
やまい、親しみの心をもつこと。「−する先輩」「−の念を抱く」


形容詞的な用法はないようだ。
広辞苑に載ってなくて私が聞いたことがないというだけでこう言うのも乱暴かと思うが、でも「敬愛なる」は間違っているのではないか。
これを書きながらこの映画の原題("Copying Beethoven")を調べるために検索をかけたら、すでにこの映画を見た人が感想を記した日記がいくつかあった。でも「敬愛なる」に疑問を感じた人はいないみたいだ。
おかしいのは私か?


十数年前にはマルチェロ・マストロヤンニ主演の「こうのとり立ちずさんで」という、全く意味不明なタイトルの映画もあったのを思い出した。


(「敬愛なる」は間違っている、という前提での話だが)「立ちずさんで」や、J-POPの歌詞に散りばめられた珍妙な英語?(小室哲○に多し)を見聞きする度に、「何故これが世の中に出るまでに誰も気付かないのか?」と思うことがしばしば…。