この二人絶対つきあってる

セシールのカタログが届いたが、見る気になれず放ってある。以前セシールから買っていたような物は他から買うようになって、セシールはここ2,3年は全く利用していない。


以前、衣料品などとは別に食品だけのカタログがあった。随時注文できるものの他に、日本各地の餃子やカレーやケーキやパンなどが、1年間毎月一度届けられるコースもあった。うちは数年前に「日本全国カレーめぐり」だったか、日本各地のカレーが今月は「北海道」、その次は「神戸」といった具合に、月替わりで1年間届くコースを注文したことがあった(5種×各3食、税込4,179円/月)。
カタログの写真や説明を見れば、北海道なら北海道の、神戸なら神戸のお店のカレーが届けられるようにしか見えなかったのだけれど、さにあらず、実際に届けられたのは中部地方の一つの、いつも同じ会社の作った「北海道“風”カレー」「神戸“風”カレー」「銀座“風”カレー」その他だった。箱を開けると、それぞれのカレーの名前が印刷されただけの真っ白なレトルトパウチが15袋入っている。それが1年間続いた次第。なんだこんなのインチキじゃん…と言いつつ食べてたわけですが。


15袋×12=180袋のカレーを大方食べ尽くした頃、セシールから郵便が届いた。開けてみると50,148円の為替。何でもあの「日本全国カレーめぐり」は「原材料は全て国産」と表記していたが、シーフードカレーに使用されたエビだか何だかが輸入品だったと判明した、これは不当表示に当たりお客様にはご迷惑をお掛けしたので、1年分の代金全額を返金する、とのことだった。
そんなわけでカレーは全部タダ。商品が全部届いて支払いも全部済んで、それからしばらく経ってからの返金だったので、気分的にはカレーも食べてお金ももらって得しちゃった、という感じだった(錯覚)。
しかしこんな安価な商品の -- 別段安価でなくてもだけれど -- 原材料が全て国産なわけがない。そんなことわかってる。不正表示と返金の理由はそんなことでなく、むしろインチキな「○○風カレー」の方だろうと思っていた私達だった。
この「日本全国カレーめぐり」を購入した人が全国に何人いたのか知らないが、一件当たり50,000円以上の返金では、セシールには相当なダメージだったんじゃないかと思う。その後は同じカタログの、有名店の餃子を毎月お届けというコースで無断で店名を使用したとかのインチキが発覚、セシールもうだめぽ、って感じになった。


これ(上記のこと)が引き金になったわけじゃないが、それから私はセシールから何も買わなくなった。そうすると何故か何となく、自分一人が何も買わなくなっただけなのに、きっとお客さん減ったんだろうなぁという気がした。
それから、10数種類近くもあったカタログが3冊ほどに集約され、以前のように何度も気前よく送られてはこなくなって、ああリストラ(社員クビって意味じゃないよ)してるんだなと思った。昨年秋にライブドアに買収されたと聞いた時は本当にヤバそうだなと思った。で、どうなるんだろう?