とある払戻金の受取のため、東京には日本橋に一店舗があるだけの青○銀行へ。わざわざ出掛けて行ったのに私の書類記入ミスが理由で受取ることが出来ずに店を後にした。そりゃ間違えたのは私だけどさ、しかし正しい記入の仕方を注意書きにしてくれないと誰だって間違えるよあれは、と眉間に皺を寄せて言ってみる。


折角都心まで出て来たのにこれだけで帰るのも何なので、伊東屋に行って手帳を買う。年末を控えて一フロア全体がスケジュール帳・日記売り場になっているが、これだッ!というものはなかなか見つからないものです。


店を出て歩きだす。横断歩道を渡り終えたところ、松屋の角でTHE BIG ISSUEを売っているおじさんが目に入った。足早に歩く人の流れをかき分けるようにしておじさんに近づき、一冊買う。おじさんは、ありがとうございます、助かります、と大きな声で言って頭を下げてくれた。THE BIG ISSUEを知らない人は、街角のおじさんと私の様子 -- 気に留めた人がいればの話だが -- を見て、何だありゃ?と思っただろうか。


東京では(大阪と比べると)THE BIG ISSUEは進出してからまだ日が浅く、あまり知られていないのではと思う。寒い中を一日、人の流れにぶつからないよう遠慮がちに立っていて、一体何冊が売れるのだろうか。


次号発売は15日。払戻金の受取は近所の銀行でも出来なくはないのだが、またその頃にもう一度○森銀行に行こうと思う。


余談だが、THE BIG ISSUEのことを全く知らなかった8年前、リヴァプールのライムストリート駅入口で販売員のおじさんを避けるように通り過ぎてしまった。おじさんは "Don't let me down〜" と歌った。