「ULTRASEVEN X」

こちらでは放送されてませんが、某さんのご好意で見ることができました。まずは1話と2話。
セブンXのデザインにはすでに相当な違和感を覚えていたものの、内容については自分が見られるまではネタバレになるからと、積極的に他の人の感想を読んだりはしていませんでした。チラホラと得たキーワードは「暗い」「『マトリックス』」「『ブレードランナー』」「平成セブソよりはマシかも」ってところですかねw
そんなわけで、「Episode 1 〜」とかいうサブタイトルに若干の嫌な記憶を呼び覚まされつつ、再生スタート。


街の夜景。ああ確かに「ブレードランナー」。ウドン食わないのか主人公。しかし空中にまでモニターが浮かんで(移動して)るってどうよ?
怪しい連中が揃いも揃って夜なのにサングラスをして黒のロングコートってのが「マトリックス」っぽいのかな。私は古い人間なので「ミラーマン」のインベーダーを連想してしまいましたが。
このエイリアン?達とエージェント二人が戦う場面と、それより前のジンが部屋から飛び降りる場面等々、「マトリックス」を全く見てない私には「『攻殻機動隊』ですか?」と言うことになるか。いずれにしてもどうして今更、という感じの陳腐な絵柄だった。妙な言い方だが、普通に殴ったり蹴ったりすればいいのにと思った。それじゃ“エイリアン”らしくないのだろうか。そんなことないと思うが。


街の風景が(ヘンなモニター以外は)あまり違和感がないのに比べて、1話冒頭のジンが目覚める白い部屋、ジンが以前住んでいた地下の部屋、2話の“船”に乗った若い女性が一人で住む部屋の異様な生活感のなさ、現実と乖離した感じは何なんだろう(特に三つめ)。
どの部屋にもそれぞれにその意味合いというか製作側の意図があって、見る側はそれを察して理解することが要求されているのかもしれないけど、私は「こんな部屋ないやろ」で止まってしまってダメです(笑)。


「ヴィタール」という映画を見た時にも感じたこと。監督だか演出者だか脚本家だか、作る側の人間が頭に描いたイメージを完全に絵コンテにしました、それからその絵コンテの場面を一つ一つ忠実に映像化しました…みたいなものを見せられてる感じがして仕方ない。
インパクトのある映像が次々現れる。けどその映像の意味が、その映像に込められているであろう意図がわからない。何となく視覚的に変わったものを見たなという印象と、苛立ちしか残らない、という…私が馬鹿なだけか(笑)。


何じゃこりゃなことばかりだけど、謎や伏線ばかりのまま最後まで引っ張るんだろうな。そうでないと途中で見なくなる人がいるし。
単純明快な構図で、面白ければ、そのほうがいいんだけどな。


で、やっぱりセブンXのデザインは変だ。
腹が唐突にシックスパックなのに、スーツの他のどの部分にも筋肉のカットを見せるような造形をしてないのはおかしいって誰でも思うよね?どうしてあのデザインになったかなぁ。
スーツアクター新上博巳さんは身長180cm、ご本人がガリガリにやせてると仰っているように、写真を見れば実際かなり細身の方。セブンXのあのマッチョ具合、特に上半身はご本人の体型とはまるで違うはず。スーツの内側は肉襦袢状態なんだろうか?
新上さんに合わせて造形したスーツが合ってないわけはないんだろうけど、1話の終わり近く、上空斜め上から見たセブンXの後ろ姿が、背中のカーブが少なくて妙に真っすぐで、動感に乏しく見えたのが気になった。


ええ、この後も見ますよ。某さんのご好意に甘えてw