「地球へ…」第2話「ミュウの船」

先週オープニングを見て「何故か生まれたままの姿のキースとフィシス」と書いたけれど、そうだったのはキースだけでした。訂正。フィシスは実は婆さんだからそうしたら萎え〜ってことですか、何にせよ私にはこの演出の意図はわからない(笑)。


「処分」寸前でジョミーを助けたリオの船と追手の戦闘機、双方の空中戦の描写はなかなかよかった。無理もないことですが原作は今ではさすがに古めかしく見えますからね。


ミュウの母船は原作では特に名称はなかったと思うが、ここでは「シャングリラ」って名前らしい。
無理やり母船に連れてこられてすぐなのに(、と見受けられる)、大人しく真面目にミュウについての講義を受けているジョミーが何だか不自然。
先週はSD体制についての説明が何もなくて、これじゃダメだろと思っていたら、その講義の中で一通り説明がされていた。


ジョミーとミュウの若者3人とでケンカになる場面だけど…ジョミーにケンカを売った(言葉で挑発した)のはミュウのほう。その一人、キムが何か超能力(人間離れしたスピードと力)でジョミーの横面を殴る。カッとなったジョミーがキムに掴みかかって、殴る。肉体的に虚弱なミュウのキム倒れる。他の二人のミュウもフィジカルなケンカの体勢になったところでハーレイ船長が止めに入り、その場は収まる。


ケガの手当てを受けるジョミーにハーレイが言う。彼らミュウは自分たちが肉体的に君より弱く、ケンカをしても勝てないとわかっていた。それでも思念波によって君を攻撃することはしなかった。それなのに君は、彼らに一体何と言うひどいことをしたのか…と。
いや、だから、貴方も認めているように先にケンカを売ったのはミュウの若者たちだろう?思念波による攻撃をしなかったミュウの若者たちのほうがジョミーよりも分別があったように言うけれど、殺意があるならともかく、ミュウとして不完全で自分の思念をコントロールできない相手に、いきなり思念波による攻撃なんてするわけがないだろう?
ミュウは肉体的に人間より虚弱とは知っているが、それでも彼らはフィジカルなケンカの態勢をとってたし、虚弱な自分の肉体を使う代わりに何かの力で自分の身体の一部を武器のようにして攻撃さえしてきた。そんな相手とケンカとなれば、ジョミーとしては普通の人間らしく、身体による身体への攻撃(殴るとか)しか出来ないのは当然じゃないか。
それを何故「彼らミュウになんてひどいことを」とジョミーに一方的に非があるように責めるのか。言ってる事が無茶苦茶ですがな、ハーレイさん…


…と、無理やりジョミーを追い詰めて、「人間でもミュウにもなれず、船の中でますます行き場を失うジョミー」を描いてるようだけど、何だかズレているような気がしないでもない。


来週はジョミーが船を降りて、アタラクシアに戻るという原作にはない展開のようです。