Madjiru2005-04-21

兵庫の空港で小型機が滑走路脇に墜落して男性が重体というニュースをお昼に見た時には、機体は尾翼がちょっと見えていただけで何だかわからなかったし、「曲芸飛行の練習」ということも言っていませんでした。
夜7時のニュースでは墜落現場を上空から見た映像が映し出されていて、大破していたのは航空祭でお馴染みのあの飛行機でした。パイロットの男性は死亡したとのこと。

嘘だろ…

私の口から、言いたくなかったその名前が。


ロック岩崎さんだ…」


航空祭での「人間とこの小さな飛行機がこんなことをするなんて!」と見る者を唖然とさせるアクロバット飛行。そのさなかに飄々とした − としか思えない − 口調で地上の観客に向けて、こうして飛んでいるのがどんなに楽しいかを語りかけていたロック岩崎さん。
灰色の空(航空祭はいつも天気が悪かった)を、トリコロールも鮮やかなピッツが縦横無尽に飛び回っていた場面を思い起こすと、どうしてこんなことになったのかと信じられない、信じたくない思いが身体中をぐるぐる巡っているような感じに捕らわれる。


氏が何度かその空を飛んだ赤い飛行機の町の一人として、心から哀悼と感謝とを伝えたいです。



今頃はどこの空を飛んでいるんだろう?